数年前からのお酢大ブーム。そして今やお酢ドリンクは一般的で定番の商品となっているのではないでしょうか?
お酢を使ったダイエット。しかし酸っぱいのが苦手な方や飲むことに抵抗がある方も少なからずいますよね。
そこで今回は、お酢が少し苦手という方でもトライしやすい「リンゴ酢」を使ったダイエットを紹介します。
リンゴ酢は名前の通りりんごが原料のお酢。まろやかで飲みやすく、さらには料理にも使える優れものです。
リンゴ酢の効果やダイエットの際の飲み方などを紹介していきます。
目次
リンゴ酢ダイエットはどんなダイエット?
りんごの果汁を発酵させて作られているフルーティでまろやかな味わいが特徴のリンゴ酢。
そのリンゴ酢を摂ることは、一般的に「酢」と呼ばれている穀物酢を摂るよりも多くのメリットがあり、私たちの体にとって良い効果をもたらすことが期待できます。その効果を利用して痩せていこうというのが「リンゴ酢ダイエット」です。
その良い効果はこの後紹介しますが、リンゴ酢を飲む(又は普段の料理のお酢代わりに使用する)だけなので、とても簡単で、とても続けやすいものになっています。ダイエットで大切になってくるのは、続けやすいこと、挫折しにくいことですよね!
【酢ダイエットに関する参考記事】
リンゴ酢ダイエットの効果って何?
ダイエット効果
リンゴ酢を含む、お酢に含まれている「酢酸」という成分には、血液中の脂肪を減少させる働きがあるといわれています。
また、酢に含まれている「クエン酸」は、体内でのエネルギー産生に関与していることから、代謝が活発になり、痩せやすい体質になることが期待できます。
さらにリンゴ酢には、血糖値の急上昇を抑える効果があると言われています。
血糖値が急激に上昇すると、血糖値を下げる働きをするインスリンが分泌します。しかしそのインスリンは、エネルギーとして使われない余分な糖質を脂肪として貯蔵する働きをしてしまうのです。血糖値の急上昇が太る理由です。
よって、血糖値の急上昇を防ぐ働きをするリンゴ酢は、ダイエット向きということになります。
腸活に!
人の腸にはさまざまな腸内細菌が生息しています。腸内細菌の種類は大きく分けて3つあります。人にとって良い働きをする「善玉菌」、悪い働きをしてしまう「悪玉菌」、健康な時はおとなしいが体が弱ると悪い働きをする「日和見菌」の3つです。
これらの菌の生態系=腸内フローラのバランスを整えることが、ダイエットや美肌にもつながっていきます。
腸の不調は体の不調とリンクしており、腸内環境を整えることが健康維持にも大きく影響していきます。
この腸内環境は、悪玉菌よりも善玉菌を優勢にすることが必要。すでに生息している善玉菌を育てることに加え、善玉菌を多く含む食品を摂ることが効果的です。
善玉菌は腸の消化吸収を補助してくれるため、代謝が活発になることになります(=痩せやすい体に)。代謝が活発になることで肌にも良い影響が出て、美肌にもつながります(=美容効果)。
腸内環境が整うと便秘も解消するので、こちらもダイエットや美肌につながっていきますね。
リンゴ酢の原料となるりんごには「アップルペクチン」という成分があります。このアップルペクチンは腸内の善玉菌を増やし、腸機能を活発にさせる働きがあると言われています。
また、酢を作る時は原料となる穀物や果物(リンゴ酢ならりんご)から醸造したお酒に「酢酸菌」という善玉菌を加えることで作られています。
お酢を摂取すること自体が善玉菌を摂ることになり、腸内フローラを改善することになります。
むくみ改善
リンゴ酢にはカリウムも豊富に含まれています。カリウムには体の余分なナトリウム(塩分)を排出し、水分とのバランスを整える働きがあります。
このカリウムの働きにより、むくみの予防・改善につながります。
また、お酢には利尿作用もあり、利尿作用は体内の老廃物を排出することになります。むくみの原因の一つとされる老廃物を減らす役割をしてくれるのです。
体調改善
お酢に含まれる「クエン酸」は疲労回復の効果があります。
日々の疲れや、ダイエットのための運動で疲労がたまった時には、クエン酸を積極的に摂りたいものです。
また、お酢に含まれている「酢酸」は血圧の上昇を抑制する働きもあると言われています。
先ほど説明しましたが、腸内環境を整えて腸全体が元気になることは、体調にもダイレクトに影響し、健康維持につながっていきます。
むくみ解消ついて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【むくみ解消に関する参考記事】
リンゴ酢ダイエットのやり方は?飲むタイミングは?
毎日15~30mlを摂取
リンゴ酢を1日15~30ml摂取し続けると効果が現れると言われています。
数回に分けて飲んでもOK
1度に飲める方は1度で飲んでしまってもOKですが、15~30mlを1度に飲むことに抵抗がある方は、朝と夕の2回にするなど、数回に分けて飲んでもOK!
また、食後すぐ飲むことで血糖値の急上昇を抑える効果がありますので、できれば食後がおすすめ。
夜に飲む効果
リンゴ酢に含まれるクエン酸の、疲労回復効果と良質な睡眠の相乗効果が期待できます。
リンゴ酢の血糖コントロールの働き(血糖値の上昇を緩やかにする働き)によって、寝る前に飲むことで快眠効果が期待できるそう。睡眠障害の原因はいろいろありますが、夕食後の血糖値の急激な上昇が原因の1つとされるからです。
睡眠障害のある方や、なんだかぐっすり眠れていなくて朝の目覚めが悪い方など、寝る前にリンゴ酢を摂ってみては?
飲み方は?
リンゴ酢は他のお酢と比べて飲みやすいので、ストレートで飲む方もいます。
しかし、そのまま飲むとむせることもありますし、食道を酸で痛めてしまうこともあるので、水割りやソーダ割にして飲むと◎。それでも飲みにくいと感じたら、牛乳や豆乳、紅茶で割るのもおすすめ!牛乳で割ることでヨーグルト飲料のような感じになり、美味しく飲めると思います。
【コーヒーダイエットに関する参考記事】
リンゴ酢と一緒に食べるとよいものは?
腸活のところでも説明しましたが、リンゴ酢には腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果があります。
その効果をさらにアップさせるため、同じく腸内フローラを整える食品・発酵食品の1つである「みそ」と一緒に摂ることをおすすめします。
みそも善玉菌である「麹菌」を加えて作られています。リンゴ酢とみそのダブル効果で腸内環境を整え、代謝アップや便秘改善など、ダイエット効果もアップ!
みそ汁を取り入れた食事後にリンゴ酢を飲むと良いでしょう。
しかし、体にとっていいことだらけのリンゴ酢ですが、酢は食前に飲んだり、体調不良だったりすると胃腸を荒らしてしまう可能性もあります。
そんな時には、胃の粘膜を保護してくれる牛乳やヨーグルトなどの乳製品と一緒に摂ると良いですよ。
https://pixabay.com/photos/milk-yogurt-drink-calcium-glass-3231772/
リンゴ酢の種類によって、どのような効果の差があるの?
リンゴ酢と一口に言っても、原料によっていろいろな種類があります。
自分の好みやお値段などと相談し、選んでいきましょう。
りんご100%の「純リンゴ酢」
りんごの果汁と果肉100%の原料で作られているもの。純リンゴ酢は素材の甘さが味わえ、りんごのフルーティな風味とまろやかさが特徴です。
そのまま飲む、希釈して飲む、料理に使うなどして摂取できます。
お値段は少し張りますが、余計なものが入っていないということで、食事にこだわりがある方などにおすすめです。
りんごにアルコールを加えたリンゴ酢
りんご果汁にアルコールを加えて作られています。
1L中にりんご果汁が300ml入っているものを指します。
純リンゴ酢同様に飲み物として飲んだり料理に使ったりして摂取します。純リンゴ酢に比べると安いものが多いので、トライしやすいものになっています。
純リンゴ酢もこちらのリンゴ酢もどちらも効果に差はないかと思います。値段や原料で自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
リンゴ酢を使ったドリンクタイプ
リンゴ酢にはちみつや砂糖などの甘味料を加えているものがリンゴ酢ドリンクです。
こちらは、原材料表示がリンゴ酢ではなく「清涼飲料水」となります。
水で薄める希釈タイプと、そのまま飲めるストレートタイプがあります。
手軽でおいしく飲めるものではありますが、砂糖やはちみつが入っていることでその分カロリーも上がってしまいますので、その点は注意です。
りんご黒酢
りんご黒酢とは、黒酢とりんご果汁を合わせたもの。こちらはリンゴ酢ではなく、黒酢にりんごの味をつけて飲みやすくしたものと考えましょう。
黒酢にはアミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富に含まれているので、ダイエットや健康のために飲むには優れているものです。
リンゴ酢ダイエットの注意点とデメリット
デメリット
メリットだらけのリンゴ酢ですが、多少のデメリットがあるので、把握しておきましょう。
デメリットの代表的なものとして、食前や体調不良の際に飲むと胃腸が荒れる可能性があることです。
健康な状態ではあまり問題ないかとは思いますが、自分の体と相談して、ちょっとおかしい?と思うことがあったら減らしたり一度中止したりするなど、上手にリンゴ酢と付き合っていきたいですね。
注意点①飲みすぎてはいけない
そして、いくら体に良いものだと言っても、飲みすぎはいけません!
飲みすぎると胃腸を荒らす原因になりますし、飲みすぎを続けていると歯のエナメル質を溶かして虫歯になりやすくなる可能性も出てきます。
適量の1日30ml以下の量を守り、寝る前に飲む場合は飲んだ後にしっかり歯磨きもお忘れなく!
注意点②食前に飲むことは控える
食前に飲むと胃腸を荒らす原因になります。
さらに、食前に飲むことで胃液の分泌が促進され、食欲が増進します。
食欲不振の場合は良いかもしれませんが、ダイエット目的でリンゴ酢を取り入れる方にとって、食欲増進はいけませんね。
基本は食後に飲むようにしましょう!
注意点③リンゴ酢ドリンクには砂糖やはちみつが入っている
リンゴ酢の種類のところでも説明しましたが、リンゴ酢ドリンクには甘味料として砂糖やはちみつが入っています。
飲みやすいのでこちらを選んでしまうかもしれませんが、あくまでダイエットでリンゴ酢を飲むのであれば、甘味料の入っていないリンゴ酢を選ぶほうが、余分なカロリー、糖質を摂取せずにすみます。
【鶏胸肉ダイエットに関する参考記事】
リンゴ酢のブランドのおすすめは?
ミツカン リンゴ酢
りんご果汁にアルコールを加えて作られたリンゴ酢で、お酢で有名なミツカンさんから出されているものです。
お値段がお手頃で、トライしやすくなっています。
りんごの香りとさっぱりとしたクセのない味わいが特長です。
リンゴ酢ダイエットや健康法として取り入れる方に、1番人気のあると言って良い商品になります。
内堀醸造 美濃 有機純りんご酢
有機JAS認定商品のリンゴ酢。りんごのみから作られる純リンゴ酢になります。
混じり気がない豊かな香りと上品で飲みやすい口当たりが特長。
ピクルスを通るのに最適と口コミが多く、定期購買する方もいるほどの人気商品です。
菊昌菊原の純りんご酢
品質にこだわりたい方におすすめの商品。
青森県産のりんごのみを使用したこだわりの逸品です。
まろやかな酸っぱさと優しく広がる味が特長。
【味噌汁の成分・メニューに関する参考記事】
リンゴ酢ダイエットの口コミ・体験談・実践者の声
他の穀物酢よりフルーティで飲みやすく、続けやすいとの声が多いです。
寝る前の間食がなくなった、朝スッキリ起きられる、日中眠くなりにくくなったなどの効果が実感できた方もいます。肌質が改善されたという方もいました。もちろん体重の減りを経験した人も多数。
水割りなどで飲む方が多いですが、豆乳割など、自分なりに飲みやすいよう工夫して飲んでいる方も多いです。
リンゴ酢ダイエットおすすめのレシピ3選
牛乳やソーダで割るのは簡単に自分の好みで作れるので、今回はリンゴ酢を使った料理のレシピを紹介します!
おすすめのリンゴ酢ダイエット1.リンゴ酢でピクルス
【材料(2人分)】
赤パプリカ1個、黄パプリカ1個
★リンゴ酢100ml、はちみつ大1、塩ひとつまみ、黒コショウ適量
【作り方】
①パプリカは種を取り、縦5㎜厚に切る。
②耐熱皿に①を入れ、ふんわりラップをしてレンジで約1分加熱する(電子レンジは機種によって時間が変わりますので、調整してください)。
③★の調味料をすべて混ぜ、ピクルス液を作る。
④ビニール袋に③のピクルス液を必要分入れ、パプリカを熱いまま加え、ビニール袋の空気を抜いて口を縛り、冷蔵庫で味がよく馴染むまでおく。
リンゴ酢の定番レシピ、ピクルス!
しっかり味をしみ込ませたければ1日は置いておきましょう。
ピクルス液は多めに作ってストックしておき、セロリや胡瓜、ミニトマトなど他の野菜でも作ってみてください。
おすすめのリンゴ酢ダイエット2.リンゴ酢でオニオンマリネ
【材料(作りやすい分量)】
玉葱大1個、トマト小2個
★リンゴ酢大3、砂糖大1、塩2つまみ、こしょう少々
オリーブオイル大2
【作り方】
①玉葱は薄くスライスし、水にさらす。トマトは一口大に切る。
②ボウルに★の調味料を入れて混ぜる。
③②にオリーブオイルを加えてさらに混ぜる。
④水気をきった玉葱とトマトを加えて和え、冷蔵庫に入れて馴染ませる。
作り置きに!人参や胡瓜など、ほかの野菜でも美味しいです。
おすすめのリンゴ酢ダイエット3.リンゴ酢でいかと胡瓜の酢の物
【材料(作りやすい分量)】
ボイルいか約100g、胡瓜2本、塩蔵わかめ一握り、しょうが1かけ
ごま大1、リンゴ酢1/2カップ、しょうゆ大1、塩少々
【作り方】
①ボイルいかは食べやすく切る。胡瓜は小口切りにして塩もみ(分量外)し、しんなりしたら水でさっと洗って絞る。塩蔵わかめはさっと湯通しして細かく切る。生姜はみじん切りにする。
②ボウルに①を入れ、調味料、ごまを入れて和える。
洋風メニューが多いので、和の酢の物レシピを!リンゴ酢でまろやかに仕上がります。
噛み応えのあるいかを入れ、満腹感、満足感をアップさせます。
【サラダダイエットに関する参考記事】
リンゴ酢ダイエットを実践した芸能人は?
福田萌さんの夫の、オリラジあっちゃん
ブログ記事はこちら
福田萌さんの公式ブログで紹介されてましたが、夫のオリエンタルラジオ中田さん(中田敦彦さん)がリンゴ酢ダイエットにトライしたそうです。
リンゴ酢を炭酸水で割ったものを夜、お酒の代わりに飲んでいるとのこと。
お酢はダイエットにいいだけでなく、
血液サラサラ、血糖値の急上昇を抑えるなど、身体にもいいことづくしなので、これからのために積極的に摂ってもらいたいもの、と妻の萌さん。
夫婦で長生きしたいよね、との話から、健康的な食生活やダイエットなどにトライしているそうです。
リンゴ酢の健康効果はお二人にぴったりだったようですね。
【スープダイエットに関する参考記事】
リンゴ酢ダイエットのおすすめブログ記事は?
☆47歳の主婦がダイエットで美容と健康を維持していく記録を綴ったブログです☆
ブログ記事はこちら
現在47歳の主婦の筆者様が、40歳から始めたダイエットのことについて綴ったブログです。リンゴ酢ダイエットのことも書いてあり、実際ご家族とともに一週間ほどで-0.5~1.0㎏減量したことが書かれてあります。
ミツカンリンゴ酢でトライしており、レーズンのリンゴ酢漬けをヨーグルトに入れるなど、リンゴ酢のアイディアレシピも紹介。
その他ダイエットや美容に関しての記事が多く、とても参考になります。
まとめ
ダイエットだけでなく、体の中から健康体に近づく手伝いをしてくれるリンゴ酢。
1日大さじ1~2杯摂取するだけと、トライしやすさも魅力です。
ダイエットしたいけどいろいろ準備したり献立を考えたりする時間がない忙しい方、今のダイエットにプラスしてさらに減量を目指したい方、健康的な体を手に入れたい方など、ぜひ一度リンゴ酢をお試ししてみてくださいね。