【管理栄養士コラム】水ダイエットの効果・やり方とは?おすすめのミネラルウォーター、飲む量、お茶との違い、痩せた方の口コミを一挙に紹介

執筆者

管理栄養士

矢野有紗

1987年生まれ。宮崎県出身、東京都在住。 精神科病院や保育園、社員食堂に勤務。 健康的な身体づくりを目指した食事作りや運動を実践中です。 栄養に関するより良い情報を...

【管理栄養士コラム】水ダイエットの効果・やり方とは?おすすめのミネラルウォーター、飲む量、お茶との違い、痩せた方の口コミを一挙に紹介

2019.08.13

モデルさんや女優さんってよく水を飲んでいるイメージがありますよね。
じつは、水にはダイエット効果があるのではないかとされているのです。

そのため体型や健康を維持するために、水を飲むことは欠かせないのです。
ここでは、水ダイエットの効果や方法、本当に水を飲むことでダイエットのサポートができるのかという疑問についてもご紹介します。

水ダイエットとは?

水分の役割

わたしたちの体の約60%は水分で構成されています。体内の水分は溶媒として働いており、栄養素などを溶かして消化吸収を助けたり、体の組織に運ぶ役割があります。また汗や尿、呼気として体外に老廃物を排出したり、体温の調節を行う働きもあります。

そのため体内の水分が減ると血液の流れが滞り、各細胞に栄養や酸素がうまく行き渡らなくなり体調不良や細胞の老化などを引き起こします。また、水分が不足すると消化がうまくされず、便秘になる原因になります。

水の補給を意識的に行うのが、水ダイエット

我々にとって大切な「水」は、汗や尿といったわかりやすい形だけでなく、呼気などにも含まれて蒸発しています。そのため水分の補給はこまめに行わなくては水分不足となってしまいます。

そこで注目されているのが水ダイエット。排出される水分をしっかり補給して体内の水分量を保つダイエット方法ですので特別な食事制限はなく、食べたいものを我慢するといったストレスもありません。

水ダイエットの健康効果とは?

デトックス効果で代謝が良くなる


水を飲むと老廃物を排出してくれるという機能が備わっているのです。成人の体内は約60%ほどを水分が占めています。女性の場合は体脂肪が多いので、55%ほどとなります。体内の水分量は一定に保たれているので、水を飲んだ分体内にある水が体外に排出されます。
古い水がどのくらいの周期で出ていくのかというと、

  • 水を1リットル飲んだら、4週間後に排出
  • 水を2リットル飲んだら、2週間後に排出
  • 水を4リットル飲んだら、1週間後に排出
  • ということになり、飲んだ水の排出周期がおおよそ決まっています。

    古い水を排出する際に、体内の廃棄物を含んで水と一緒に排出されるので水にはデトックス効果があるとされています。このデトックス効果により、余計なものが排出されて体内の水分の循環が良くなります。血流も良くなり、組織に栄養や酸素を行き届くようになるので代謝が良くなります。結果として痩せやすい身体を作ってくれるのです。

    便秘が改善される


    水を飲むことで便秘の改善にもつながります。体内の水分排出には、尿や汗、呼気そして便があります。水分をしっかり摂れている方は、便がほどよく水分を含んでいるので快便になりやすいのですが、水分が不足している方は便が硬く、便秘になることが多いようです。

    便秘を改善するために食物繊維を多く摂取するのも必要ですが、水分もしっかり摂取しなくてはかえって便を出にくい状態にしてしまいます。

    水分をこまめにとることで、便秘が改善されて腸内のデトックスがスムーズに行われるようになります。

    空腹感を抑える


    水の摂取は胃液を薄めてくれるので食欲を抑制してくれます。お腹が空いた時に水を飲むと効果的です。そんなにお腹は空いていないけれど、なんとなく口寂しいという時もとりあえず水を飲むようにすると空腹感が紛れます。

    ダイエット中はどれだけ空腹感を抑えられるか感じないようにするかがポイントとなります。水で空腹感を抑えられるのは一時的なので、1度に大量に飲まずに飲む頻度を多くしましょう。

    肌の調子が整える


    水には特に肌を良くする成分が含まれている訳ではありません。しかし、水をこまめに摂取することで肌のハリは良くなると言われています。水の摂取により血流も良くなるのでお肌の細胞のターンオーバーが活発になります。また老廃物の排出を高まるので、ニキビや吹き出物といった症状も少なくなります。

    むくみを改善


    むくんでしまう原因として細胞が水を溜め込んでしまうからです。水をあまり飲まないと体が水不足を懸念して細胞に水をストックしてしまいます。あらゆる細胞が水をストックしてしまうので、その結果むくみとなってしまいます。また溜め込んだ水も劣化していき、水の中に老廃物を溜め込むため組織も老化してしまいます。

    しかし、水を適切量飲むようになれば、細胞が水をためこむこともなくなり、古い水と新しい水の交換がスムーズに行われて、むくみも次第に解消されていきます。

    水ダイエットの方法、飲むタイミングは?

    水分は体重の4%摂取する

    水ダイエットとして水分を摂取する場合は、1日に体重の4%を目安に摂取するのが良いでしょう。
    例えば、体重50kgの人であれば1日の摂取水分量は50kg×0.04=2.0ℓ(2,000ml)となります。

    飲むタイミング

    水を飲むタイミングは特に決まっていません。
    水を飲む習慣があまりない方は、1時間にコップ1杯の水を飲むなど自分でタイミングや頻度、飲む量を決めておくと摂取がしやすくなります。

    また起床後には少し多めに水を飲むといいでしょう。寝ている間にも体内の水分は蒸発し、使われています。また体の機能を目覚めさせるのにも水分補給は必要です。コップ1、2杯は必ず飲むようにしましょう。

    基本は常温で飲む

    飲む水の温度については、常温で飲むことをおすすめします。

    冷たい水は身体を冷やすことから、身体に良くないイメージがありますが運動後など暑くて大量に汗を書いている場合は冷たい水が良いとされています。

    それ以外で、身体が冷えやすい、胃腸が弱い、運動量が少ない場合は体に負担のかからないように常温の水または白湯を飲むといいでしょう。

    水ダイエットのメリットは?

    食事の制限はない

    水ダイエットのメリットは、特に食事制限がないところです。他のダイエットのように1食を置き換えて食事量を減らすといった内容ではありません。

    女性や高齢の方は特に水の摂取量が足りないことが多いようです。水ダイエットは体に必要な水分の補給を行い、体内の古い水や老廃物を排出させて循環を良くするのが狙いです。

    よほど偏食でない限りはいつもの食事内容、食事量のまま行うことができます。食事制限がないのでストレスを抱えて余計に食べ過ぎてしまう、調子が悪くなるといった心配がありません。

    手軽に始められる

    水は簡単に入手することができます。水の質のこだわるのなら市販の水を購入、浄水器をつける、サーバーを設置するなどあり、水の種類も豊富です。飲み物の中でも水は安価で販売されていますので、家計の負担にもなりづらいでしょう。

    またペットボトルでまとめて購入していれば、料理用として使用したり、防災用としてストックできるので便利です。

    水ダイエットにおすすめのミネラルウォーターとは?

    ミネラルウォーターとは

    日本では、農林水産省が「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン(1990.3.30)」を策定していて、そのガイドラインによると

  • ナチュラルウォーター
  • : 単独の地下水源から採水された原水のみを原料とした飲用水

  • ナチュラルミネラルウォーター
  • :ナチュラルウォーターのうち採水地にたどり着く過程で、地層のミネラルをふんだんに溶解した水

  • ミネラルウォーター
  • :ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、ミネラル調整やばっ気と言われる空気による浄化を行ったもの

  • ボトルドウォーター
  • :上記以外のもの

    に分けられます。

    硬水

    硬水とは、カルシウムやマグネシウムの含有量が高く、硬度121以上の水が硬水となります。
    軟水に比べて飲みにくいと感じる方もいらっしゃいますが、普段の食事だけでは摂りきれないミネラルを補給ができ、軟水より便秘の改善につながりやすいようです。

  • 伊藤園 エビアン(フランス産)
  • コントレックス ナチュラルミネラルウォーター(フランス産)
  • などがおすすめです。

    軟水

    軟水とは、ミネラル分が少ない水のことで、硬度では60以下に分類されます。山が多く川の流れが急峻な日本では軟水が多く、比較的飲みやすい水となります。水をあまり飲み慣れていない、硬水が苦手な方は軟水を飲むといいでしょう。

  • サントリー 南アルプスの天然水
  • クリスタルカイザー(アメリカ産)
  • などがおすすめです。

    水ダイエットの注意点とデメリット、飲み過ぎで顔がむくむ?

    水ダイエットの注意点

    水ダイエットは水の摂り方に注意が必要です。体重50kgの方なら1日に2ℓ前後の水を目安に摂らなくてはいけませんが、1度に大量に飲んではいけません。大量に飲んでも吸収しきれずに、体内の水分の均衡を保てなくなります。極端に飲みすぎると「水中毒」を発症する危険性もあり、血液中のナトリウム濃度が低下することで、めまいや頭痛といった症状が起こる場合もあります。
    また、一気に取りすぎるとむくみをひどくなる原因となります。

    起床後、食前、間食、就寝前にコップ1杯(200ml)など頻度と量を決めてこまめに摂取することが重要です。

    水ダイエットのデメリット

    水を飲めばデトックス効果や代謝が上がるなど痩せやすい身体作りに役立ちます。ただし、多く飲めばそれだけ痩せるというわけではありません。水を飲んで満腹感を得られやすくして、食事量を減らせば摂取エネルギーも減ります。しかし、その反面摂取できる栄養も少なくなるのです。食事の量や内容などにも気をつけながら行いましょう。

    また摂取水分量はあくまでも目安であり、体質や運動量などによっても変わってきます。目安量を飲み続けて体調がよくないと感じたら、摂取量を減らしたり、タイミングを変えたりと調整してみてください。

    お茶とのダイエット効果の違いとは?


    基本的に水ダイエットの水分補給は、水からとされています。
    水分補給にとよく飲まれているお茶ですが、ダイエットとして水分補給をするには適していません。なぜ水の方が良いのか、ご説明します。

    身体に負担がかかる

    水ダイエットにおいて、体重50kgの方ならば1日2ℓの水を補給しなくてはいけません。この量をお茶で摂取してしまうと、お茶には水分以外の成分が含まれているので分解するのに身体へ負担がかかってしまいます。

    水ダイエットは体内の水分の循環を良くして、基礎代謝を上げ、自然と脂肪を燃焼しやすい体質にするというダイエット方法です。
    しかし、その水の代わりに大量に毎日飲んでしまうと、身体(腎臓)に負担がかかり過ぎてしまうので注意が必要が必要です。

    ただしお茶にも身体に良い成分が入っているので、嗜好品として、適量のお茶を飲むだけなら問題はありません。お茶は水分として換算しないようにしましょう。

    カフェインを含んでいる

    水とは違って、ほとんどのお茶にはカフェインが含まれています。カフェインは適量であれば、血圧を下げたり、筋トレのパフォーマンスをあげたりと様々なメリットがありますが、逆に過剰な摂取は、健康に害をおよぼすといわれている。

    ましてや水ダイエットで大量の水をお茶に代替えして飲んでしまうとカフェインの過剰摂取になってしまいます。
    カフェインの主な作用はとして、

  • 不眠、睡眠障害になりやすくなる
  • めまい、肩こり、頭痛、腰痛が起こりやすくなる
  • 胃が荒れる
  • 体を冷やす
  • 不安感や疲労感が出てくる
  • 集中力の欠如、抗うつ
  • 利尿作用により水分不足やビタミンやミネラルが排出されてしまう
  • などがあり、健康や美容などに悪影響を及ぼしてしまいます。
    従って、ダイエットには水の方がお茶よりも適しているといえます。

    お茶やコーヒーなどのカフェインを含んだ飲み物は、嗜好品として、1日2杯ぐらいなら問題ありませんが、限度を超えないように気をつけましょう。

    水ダイエットの口コミ・体験談・実践者の声

    水ダイエットを実践して成功した方々の意見として、

  • 減量に成功した
  • 便秘が解消された
  • むくみが改善した
  • などが挙げられていました。期間も早い方は4日、長くて2ヶ月ほどで効果を実感されているようでした。基本的に食事や運動量は変えずに、水だけをしっかり補給する内容で効果が得られているようです。そのため、食事内容の見直しや運動量を増やすことでよりダイエットの効果が高まるでしょう。

    水ダイエットを実践したけれど、断念した方々の意見として、

  • 減量できそうにない
  • きつい
  • などが挙げられていました。いつもの食生活に水をプラスするダイエット方法ですので、大きな減量は期待できないかもしれません。また飲み慣れていないため、続けるのがきついという方は1度に飲む量が多いのかもしれません。1回飲む量を減らして、飲む頻度を多くした方が長期的に続けられると思います。

    水ダイエットおすすめブログ

    おすすめブログ1.こじらせアラサーの婚活&ダイエット日記

    管理者のまあたろうさんが、様々なダイエットに挑戦しているブログです。
    水ダイエットにも挑戦しており、1ヶ月で4.5kgの減量に成功したそうです。食事内容や運動量などは変えずに、水と炭酸水を1日2ℓ飲み続けたそうです。

    減量以外にもむくみが解消されて、セルライトが減ったと実感されています。
    そのほか様々なダイエットについて記載されていますので、興味を持った方は是非ご覧ください。

    こじらせアラサーの婚活&ダイエット日記はコチラ

    おすすめブログ2.amataniya

    管理者の天野さんが、運営している雑学ブログです。健康やダイエット、旅行などの記事が書かれています。
    天野さんも水ダイエットを2週間ほど実践したようで、体重は1kgの減量したようです。

    水ダイエットを実践して、ひどかったむくみも改善されて、よく汗をかくようになったそう。体内の水分量が60%前後から50%前後になったそうで、恐らく水分をしっかり補給できるようになったため体が古い水を溜め込まないようになり、体内の水の循環がよくなったからではないでしょうか。
    たった2週間でそこまで効果を実感できるのは素晴らしいと思います。

    amataniyaはコチラ

    水ダイエットを実践した芸能人は?

    深田恭子


    ”深キョン”こと女優の深田恭子さんは、様々なダイエットに取り組んでおり3ヶ月で12kgの減量に成功したそうです。もともとジュースが好きで毎日飲んでいたそうなのですが、ジュースをやめてできるだけ白湯を飲むようにしたのだとか。その他にも朝食はバナナと水に置き換えたり、キムチを食べるようにしたり、カーヴィーダンスで運動量を増やしたりと数種類のダイエット方法を組み合わせていたようです。

    その他多くのモデルやタレントさんが、水をたくさん飲む習慣があるようです。水を意識的に飲むことで間食を減らしたり、快便になったりと自然と健康的な習慣が身についていくことで美しい体型や肌を保つことができるのではないでしょうか。

    まとめ

    いかがでしたか。
    水は体内の半分以上を占める大切な成分です。水をしっかり摂取することができれば、便秘の改善や食欲防止、肌の調子を整えたり、むくみを改善したりとダイエット・体質改善には嬉しい効果がたくさんあります。

    飲む量や回数、タイミングなどに注意しながら、バランスの良い食事、適度な運動を取り入れるとダイエットの効果をより高めてくれるでしょう。

    水を飲むだけで簡単に出来る「水ダイエット」を試してみませんか?

    参考になった方は是非シェアをお願いします。

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    執筆者

    管理栄養士

    矢野有紗

    1987年生まれ。宮崎県出身、東京都在住。 精神科病院や保育園、社員食堂に勤務。 健康的な身体づくりを目指した食事作りや運動を実践中です。 栄養に関するより良い情報を提供したいです。

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