サウナに入ると大量に汗をかき、体重が一気に減ることがあります。「今日はサウナで500gも痩せた!」「今日は300gしか減らなかった・・・」と一喜一憂していませんか?
サウナに入ったことで減った体重は、ほとんど汗の重さです。「なんだ・・・サウナダイエットは効果ないのか」と落ち込んでいる方は気が早いです。
確かにサウナに1回入るだけでは、ダイエット効果は得られません。しかしダイエットに効果的なサウナの入り方を実践すれば、理想の体重に近づけるでしょう。
今回はサウナダイエットの効果や、正しい実践方法について解説します。サウナで痩せやすい体作りに挑戦しましょう。
目次
なぜサウナに入ると痩せるのか?
サウナは汗をかいた分の体重が減るだけではなく、継続することで痩せられます。なぜサウナで痩せられるのかを詳しく解説していきます。
汗をかいてむくみが解消される
女性の多くが脚や顔などのむくみに悩んでいます。女性は男性に比べて筋肉量が少なく、循環が悪くなりやすいです。血液やリンパ液が滞っていると、本来血管やリンパ管の中にあるはずの水分が外へ浸み出してしまいます。この血管やリンパ管から浸み出した水分が、むくみの原因です。
サウナに入ると、大量の汗をかきます。サウナでかく汗は200〜400ml、多い人では最大1Lにもなります。サウナ後に体重が減るのもうなずけますね。サウナでかいた汗には、むくみの原因となる余分な水分や老廃物も含まれています。そのため、1回サウナに入っただけで顔やふくらはぎがスッキリしたように感じる方もいるでしょう。
サウナに継続的に入ることによって、冷え性や循環不良によるむくみは解消されやすいです。しかし、むくみやすい体質は何かしらの疾患が原因になっていることもあります。むくみが酷くサウナでも改善されないという方は、体に不調がないかチェックしてあげましょう。
血行が良くなり内臓の働きが高まる
サウナで体が温まると血管が拡張し、血液の流れが良くなります。血行が良くなると体の隅々まで血が巡るようになり、内臓の働きが高まります。内臓は多くのエネルギーを消費しますので、ダイエット効果も期待できるでしょう。
例えば肝臓で消費するカロリーは、安静時に全身で消費するカロリーの21%にも登ります。しかし血流が滞っていると本来の働きをすることができません。そうすると基礎代謝が減り、太りやすい体質になってしまいます。逆に血行が良くなれば、肝臓だけでなく他の内臓で消費されるカロリーも増加するでしょう。
また、消化器官の働きが高まれば、お腹の調子も整います。腸の働きが悪く便秘に悩んでいる方も、症状改善が期待できます。肌の調子を整える効果もあり、女性にとって嬉しい作用が多いです。
食事誘発性熱産生と呼ばれる、ご飯を食べた時に熱を作ってカロリーを消費する働きも高まります。
褐色脂肪細胞が刺激される
脂肪の燃焼を促進する褐色脂肪細胞は、運動の刺激や熱の刺激を受けることによって活性化します。活性化した褐色脂肪細胞はどんどんエネルギーを消費するため、ダイエットが捗るでしょう。
また、サウナで体が温まり体温が38度を超えるとヒートショックプロテイン(HSP)という、たんぱく質が増えます。HSPは傷ついた細胞を修復する働きがあります。HSPによって褐色脂肪細胞も活発化するため、ダイエット効果を得られるのです。
サウナのダイエットの効果・メリット
サウナダイエットで得られる効果やメリットを見ていきましょう。
むくみ改善効果
サウナで汗をかくことによって、体に溜め込まれた余分な水分を排出できます。むくみの解消は1回入っただけで効果を感じる方もいらっしゃるでしょう。継続的にサウナに入ることによって血行が良くなりますので、むくみにくい体質を目指すこともできます。
むくみは余分な水分が抜けることによって解消されます。しかしむくみを解消したいからといって、水分補給を少なくするのは危険です。水分補給をせずにサウナに入ると、汗をかきにくいだけでなく、血がドロドロになる可能性があります。血管への負担も大きくなりますので、血管疾患になりかねません。
むくみを健康的に取りたいなら、水分補給はしっかり行いましょう。
便秘解消効果
サウナダイエットでは血行が良くなり内臓の働きを高める効果が期待できます。胃や腸といった消化器系も血行が良くなることで、活発に動くようになります。腸が活発化することで、便秘症状の改善も見込めるでしょう。
サウナはデトックス効果があるといわれます。その主な理由は汗を大量にかくということですが、汗だけではデトックス効果は薄いです。しかしサウナで便秘症状を改善することができれば、デトックス効果を得られるでしょう。
冷え性改善効果
サウナは冷えた体をしっかりと温める効果があります。サウナから上がった後も、体の中がポカポカと温まっているのを感じることでしょう。
冷え性は手足の先から冷える末端型冷え性と、体温が低く体の芯から冷える内臓型冷え性に分けられます。サウナは血液循環を良くして内臓の働きを高めるため継続的に入ることで、末端型冷え性も内臓型冷え性も症状を緩和できます。
美肌効果
サウナに入った翌日は化粧ノリが良いと感じたことはありませんか?これはサウナで汗をかいたことで毛穴の汚れが取れたことと、血行が良くなってむくみが取れたことが大きな要因となっています。
無理なダイエットをすると、肌の調子が悪くなりやすいです。実際に極端な食事制限で急激なダイエットに成功したものの、顔色の悪さや肌の乾燥、吹き出物に悩まされている方がいます。
サウナのダイエットでは毛穴の汚れを落とし、血行を良くすることで肌のトーンが明るくなることが期待できます。更に細胞が活性化されることによってきめ細かい肌を手に入れられるでしょう。
他のダイエットの効果を高める
サウナに入ることで期待できる血液循環の改善や褐色脂肪細胞の活性化は、他のダイエットの効果を高めます。例えばサウナ習慣で活性化された褐色脂肪細胞を運動で刺激すると、サウナ習慣を始める前よりエネルギー消費が多くなります。
筋肉量を増やすには、適度な休養を挟んで回復を促さなければいけません。サウナには傷ついた細胞を修復する働きが見込めますので、筋トレの効果も得やすくなります。
サウナと半身浴の効果の違いは?
体を温めて汗をかく美容法として人気のサウナと半身浴。美肌効果や血行促進効果など同じような効果を得ることができますが、明らかに効果の違う部分があります。
今回はサウナや半身浴で刺激される自律神経とヒートショックプロテイン、さらに体への負担のかかり方についてまとめてみました。
サウナは交感神経、半身浴は副交感神経
自律神経は生きていく上で無意識に働いており、内臓や血管など体内の環境を整える働きをしています。緊張している時に優位になるのが交感神経で、運動した時やストレスを感じた時にも交感神経が優位に働きます。逆に寝ている時やリラックスしている時に優位になるのが副交感神経です。
高温のサウナと半身浴では優位になる自律神経が異なります。高温のサウナでは交感神経が優位になり、一気に汗をかきます。一方半身浴は副交感神経優位です。そのため一気に汗をかくというよりは、じわじわと滲み出るのを感じるでしょう。
普段からストレスを感じやすいという方は、副交感神経が優位になる半身浴がおすすめです。しかし同じサウナでも、低温サウナであれば副交感神経が優位になりやすいといわれています。また、サウナ後の水風呂も副交感神経を優位にするといわれていますので、上手く組み合わせていきましょう。
ヒートショックプロテインの増加
熱刺激によって増えるヒートショックプロテインは、体温が38度以上になることで増加しやすいといわれています。半身浴で人気のぬるめ温度では、体温を38度近くまで上げることができません。
サウナの場合は短時間で体温を上げることができます。効率的にヒートショックプロテインを増やして細胞を活性化したいのであれば、サウナか高めの温度での入浴がおすすめです。
体への負担の違い
サウナに入ると全身が疲れてしまうという方もいます。これはサウナが体を丸ごと温めるからです。心拍数も増えるため、サウナは心臓への負担が大きいといわれます。
一方半身浴は心臓のある胸の部分はお湯に浸かりません。そのため心拍数も増えにくく、心臓への負担が少ないです。
半身浴なら絶対に心臓への負担がないというわけではありません。体になんらかの不安がある方は、かかりつけ医に相談の上、自分に合った温浴法を見つけましょう。
サウナダイエットを成功させるポイント
サウナダイエットを成功させるためのポイントを5つご紹介します。
サウナに入る習慣を継続する
どんなダイエットでも、継続しないと意味がありません。サウナダイエットを成功させるためにも、定期的にサウナに入るようにしましょう。
サウナが好きな方なら、毎日入ることもあるでしょう。しかし「毎日やらなければいけない」と思うと、負担になってしまいます。無理のないペースで、まずは週2〜3回を目標に習慣づけましょう。
水分をしっかり補給しながら行う
サウナは汗をかき、体の中から多くの水分が抜けてしまいます。体から水分が抜けることによって、体重は一時的に減っているでしょう。この減った体重をキープするために、水分を補給しない方がたまにいます。
しかしサウナの前後に水分補給しないのは、とても危険です。水分を補給せずに長時間サウナに入ると、血液がドロドロになったり脱水症状を起こす可能性があります。脱水症状は軽いものでも、頭痛・めまい・吐き気など体に様々な悪影響をもたらします。
ダイエットの前に健康が第一です。サウナダイエットを安全に行うためにも、水分補給はこまめに行いましょう。
サウナに入る前に体を温める
女性の体は慢性的に冷えていることが多く、サウナに入っても汗をかきにくい方もいます。汗をかきにくいからといって、長時間サウナに入り続けるのは体のために良くありません。
短時間で効率的にサウナダイエットを実践するのであれば、サウナに入る前に体を温めておくのがおすすめです。体が冷えた状態でサウナに入るより、ある程度温まった状態で入った方が汗もかきやすくなります。
体を温める方法は、入浴だけではありません。温かい飲み物を飲んだり、マッサージで血行を良くしても体は温まります。運動で体温を上げておくのもおすすめです。
運動と併用する
サウナには脂肪燃焼を促進する褐色脂肪細胞を活性化させる効果があります。褐色脂肪細胞が活性化されることで、運動による脂肪燃焼効果がアップします。せっかく脂肪燃焼しやすくなっているのですから、利用しない手はありませんよね。
また、運動は中性脂肪を蓄積する脂肪細胞を、褐色脂肪細胞に似た働きをするベージュ脂肪細胞に変換させる働きがあるといわれています。ベージュ脂肪細胞もサウナで活性化させることができれば、ダイエット成功にグンと近づくでしょう。
食事にも気を使う
サウナダイエットは血液循環の改善や褐色脂肪細胞の活性化など、痩せるための効果が期待できます。しかしサウナダイエットを行なったからといって、暴飲暴食を行なっていては意味がありません。
サウナにはダイエット効果の他に、食欲を増進させる効果があります。食欲に負けて食べ過ぎてしまっては、努力が水の泡です。
サウナで消費できるカロリーは僅かです。サウナで汗をかいたご褒美に甘いものを食べる習慣がついては、逆に太ってしまう可能性があります。ダイエット中にはバランスのとれた食事を心がけましょう。
サウナダイエットの正しい実践方法
サウナダイエットは、ただサウナに入るわけでは成立しません。サウナに入るまでの準備や入った後のケアまで覚えておきましょう。正しい実践方法は以下の通りです。
1.水分補給
2.体を洗って汚れを落とす
3.サウナに入る
4.シャワー・水分補給
5.水風呂に入る
1つずつ詳しく解説していきます。
1.水分補給
サウナに入る前には、水分補給を行います。喉が乾いてなくても必ず飲むようにしましょう。水分を取っておくと汗も出やすく、サウナの効果を実感しやすくなります。
水分は常温のものがおすすめです。常温の水分を持ち歩いていない場合は、冷たい水分でも良いので150〜200ml程度補給しておきましょう。
汗には水分とミネラル分が含まれています。水だけを飲んでいても脱水症状は防げません。基本的には1日に必要な塩分は食事で事足りていますが、汗を大量にかく場合は塩分を含んだドリンクで補給します。サウナに入るときには、市販のスポーツドリンクでは糖分が多すぎます。半分量に薄めるか、元々薄くしてあるものを用意しましょう。
2.体を洗って汚れを落とす
体を洗うことで余分な汚れが落ち、汗をかきやすくなります。先に頭や体を洗ってさっぱりしておきましょう。浴槽がある場合は少し浸かっておくのもおすすめです。先に体を温めておくことで、汗のかき始めが早くなります。
サウナに入る前に体を洗うのは、人を不快にさせないためのマナーでもあります。体を綺麗にした後はタオルで水分を拭き取り、サウナに入りましょう。
3.サウナに入る
サウナに入る時間は、高温か低温かによって異なります。高温サウナの場合は体が一気に温まりますので、8〜12分がおすすめです。高温サウナに15分以上滞在すると、かえって疲労してしまいます。我慢大会のように長時間ダラダラ汗をかかなくても、サウナの効果は得られますので無理はしないようにしましょう。
低温サウナの場合、高温サウナよりゆっくりと体が温まります。10〜20分、じっくり汗をかきましょう。低温サウナの場合でも無理は禁物です。キツイと感じたら無理をせず、サウナ室から出て休憩するようにしましょう。
サウナダイエットの効果を高める入り方は後ほどご紹介します。
4.シャワー・水分補給
サウナ室から出た後は、汗をシャワーで流します。ぬるめのお湯で少し熱を冷まして、休憩しましょう。休憩を挟むことで、サウナで心配されるヒートショックの症状を起こしにくくします。
休憩中にはチビチビと水分補給しておきます。この時の水分も常温に近いものがおすすめです。
5.水風呂に入る
サウナと水風呂はセットにされていることが多いです。水風呂にはサウナで広がった毛穴を引き締める効果や熱を閉じ込める効果があります。人によってはサウナ室から出てシャワーを浴びた後、一気に水風呂に入って温冷刺激を行います。ただしこの方法は温度差が大きく、ヒートショックの恐れがあるためあまりおすすめしません。
シャワーと水分補給で軽く休憩を挟んだ後、まずは心臓から一番遠い足先に水をかけましょう。そして膝下を水風呂につけて体を慣れさせます。その後可能であれば肩まで水風呂に浸かりますが、無理はしなくて大丈夫です。
水風呂は30秒〜1分程度にし、体を冷やしすぎないようにしましょう。
ダイエット効果を高めるサウナへの入り方
サウナダイエットの方法はすでにお伝えしましたが、更にダイエット効果を高めるサウナの入り方をご紹介します。どの方法も水分補給をし、体を綺麗にしてから実践しましょう。
繰り返し浴
繰り返し浴は汗をかきにくい方や、体が冷えやすい方におすすめな方法です。汗をたっぷりかきますので、水分は多めに用意しておきましょう。
また、体脂肪が多い方にも繰り返し浴がおすすめです。特に皮下脂肪が厚い方は、脂肪が断熱材の役割をして熱が体の芯に届きにくいです。脂肪は温まりにくいという性質があるため、体脂肪が多い方も繰り返し浴でしっかり温まりましょう。
1.サウナ 10〜15分
2.ぬるめのシャワー
3.休憩・水分補給 5〜10分
4.サウナ 8分
5.ぬるめのシャワー
6.休憩・水分補給 5分
7.サウナ 5分
8.ぬるめのシャワー
9.休憩・水分補給 3分
10.サウナ 3分
11.ぬるめのシャワー
繰り返し浴では、途中で水風呂に入りません。体を冷やさずに繰り返すことで、体をじっくりと温めることができます。
温冷交代浴
温冷交代浴は文字の通り、体を温めることと冷やすことを繰り返し行う温浴方法です。温冷の刺激を繰り返すことによって、血管が拡張と収縮を繰り返し血行促進に繋がるといわれています。血行が促進されることによって体の各機能が活発化し、代謝アップ効果も期待できるでしょう。
サウナの温冷交代浴の方法は以下の通りです。
1.サウナ 5〜12分
2.ぬるめのシャワー
3.水風呂 30秒〜1分
4.休憩・水分補給 10分
5.2〜3セット繰り返す
サウナに入った後、水風呂に入る前に必ずぬるめのシャワーで汗を流します。これは水風呂に入る前のマナーでもありますが、ヒートショック現象を防ぐ効果もあります。
サウナで温まった体を急激に冷やしてしまっては、心臓への負担が大きいです。必ずぬるめのシャワーで少し体を冷ましてから、水風呂に入るようにしましょう。
低温浴
熱いのが苦手な方や、サウナで息苦しさを感じる方、夜寝付きにくいとお悩みの方におすすめなのが低温浴です。低温浴は副交感神経を働かせ、心と体をリラックスさせながら汗をかけます。ストレスで暴飲暴食してしまう方にも、ぴったりな温浴法です。
サウナで低温浴を行う場合は、ミストサウナやスチームサウナ、遠赤外線サウナなど温度が70度以下に設定されているサウナを選びましょう。低温浴では15〜20分サウナに入り、じっくり体を温めます。低温とはいえ普段より温度の高い場所に身を置きますので、しんどさを感じたら途中で中断しましょう。
サウナと水風呂の組み合わせ効果
前述の通り、サウナと水風呂はセットになっていることが多く「サウナに入ったら水風呂に入らないと」とおっしゃる方もいます。絶対に水風呂に入らなければいけないということはありません。しかしサウナの後に水風呂に入ることで、相乗効果を見込めるのです。
ここではサウナと水風呂を組み合わせることで得られる効果について解説します。
美肌効果がアップ
サウナに入った後は体が温められ、毛穴が開いています。毛穴から汚れや老廃物が出ているので、サウナだけでも美肌効果を得られます。しかし毛穴が開きっぱなしだと汚れが詰まりやすくなったり、乾燥しやすくなる恐れがあるのです。
水風呂に入ると体の表面が冷やされて、毛穴が引き締まります。綺麗になった毛穴は引き締まりやすいので、毛穴の開きが気になる方にとってもサウナと水風呂のコンビはぴったりです。
体の熱を閉じ込める
サウナで温められた体の熱は時間が経つにつれて冷めていきます。体は血管や毛穴を拡張させて熱を逃がします。サウナで温まった状態のままであれば、既に血管や毛穴は広がっていますので熱が冷めやすいです。水風呂に入って血管を収縮、毛穴を引き締めておくことで熱の発散をある程度防ぐことができます。
実際にサウナ室から出てそのまま服を着ると、汗がいつまでも引かないことがあります。汗をかいた後、そのあと蒸発すると体の熱はどんどん逃げていきます。水風呂に入ると、この汗も出にくくなりますので熱を体にとどめておけるのです。
自律神経を整える
サウナは自律神経のうち交感神経を刺激します。交感神経はやる気を出す時や頑張りたい時に優位になる神経です。水風呂には副交感神経を刺激する働きがありますので、どちらも利用することによって自律神経のバランスは整いやすくなります。
自律神経の乱れが気になる方は、サウナと水風呂を交互に入る温冷交代浴を取り入れてみましょう。
サウナダイエットのデメリット・注意点
サウナダイエットは無理なく実践することで、健康的に痩せやすくする効果がみられます。しかし実践方法を間違えたり、体調が悪いのに強行したりすると、体に害を与え兼ねません。
ここでは、サウナダイエットを実践する上でのデメリットや注意点をお伝えします。
サウナを行う場所が必要
サウナはドライ・ミスト・スチーム・遠赤外線など種類が豊富ですが、どれも専用の設備が必要です。サウナ傘など、サウナと同様に汗をかくことを目的としたグッズもあります。しかしサウナほどの温熱効果を得ることはできません。
サウナダイエットの効果を十分に得たいなら、専用施設が必要になります。
水分補給をしないと血がドロドロに
サウナでは汗として大量の水分が失われます。体重を減らすために水分補給をせずにサウナに入る方がいますが、水分が失われると血がドロドロになってしまいます。せっかくサウナで健康的に痩せるつもりが、逆に不健康にしてしまうかもしれません。
血がドロドロになると、肩こりや頭痛の症状が出たり体にだるさを感じることがあります。肌荒れや冷え性など、サウナで改善されるはずの症状が悪化する可能性も否定できません。
健康的にサウナを続けるためにも、水分補給は怠らないようにしましょう。
心臓への負担が大きい
サウナは高温で全身を温めるため、心拍数がグッと上がります。そのため心臓への負担が大きく、心臓に疾患を抱えている方にはおすすめできません。健康的な心臓であれば、無理のない範囲のサウナはむしろ健康的で高血圧のリスクを減らせるといわれます。
サウナが心臓にある程度負担がかかることを理解し、常に体調と相談しながら実践することでトラブルを事前に回避することが大切です。
妊娠中や生理中はできない
妊娠中や生理中はむくみやすく、できることならむくみ改善になる何かで対策したいと考える方も多いです。しかし妊娠中や生理中のサウナ利用を禁止している施設がほとんどです。
妊娠中はサウナに入ることで胎児にどんな影響を与えるかが分かりません。しかし近年では、妊婦にはダメだと言われていた温泉が、妊婦でも入れるという意見が増えています。今後はサウナも大丈夫だと言われる可能性があります。しかし現段階では、妊娠中のサウナは避けておいた方が良いでしょう。
生理中のサウナ利用が禁止されている主な理由は衛生面です。プールなどと同じくタンポンを入れてサウナに行く方もいるようですが、生理中は体調を崩しやすくなっています。無理して生理中に入るより、生理が終わってから万全の体調でサウナに入りましょう。
アフターケアを怠ると乾燥肌に
大量の水分が体から抜けるサウナは、アフターケアを怠ると肌が脱水状態になります。サウナに入って毛穴が開いた状態で何もケアをせずに放置しておくと、必要な水分や油分まで抜けてしまいます。ダイエットしながら美容にも気を使うためには、アフターケアまで気を抜かずに取り組みましょう。
体内の水分を取り戻すために飲み物で水分補給をします。それと同じように、肌にも水分補給をしてあげましょう。化粧水や美容液だけでなく、乳液で肌の水分を閉じ込めてあげるのがおすすめです。
おすすめサウナスーツ5選
「サウナダイエットをしたいけど、近くにサウナができる場所がない」という方は、サウナスーツを試してみましょう。サウナスーツには、日常生活や運動中に身体を温めるのをサポートするものや、お風呂で着用するタイプのものがあります。
今回は数あるサウナスーツの中から、人気の商品を5つご紹介します。
手軽に買える格安サウナスーツ
サウナスーツを気軽に試してみたいという方に人気があるのが、Re FEFANER(リファナー)です。裏生地にはポリエステル繊維をポリウレタンでコーティングした特殊素材を使用しており、密閉性があります。値段も5,000円以下と、比較的手が出やすい商品です。
洗濯機で洗えるサウナスーツ
サウナスーツは素材の性質上、手洗いや濡れた布で拭いてケアをしなければいけません。大量に汗をかくから洗濯機でしっかり洗いたいという方におすすめなのがstanのサウナスーツです。
ウインドブレーカーのようにシャカシャカと音がすることもないので、ランニングにも集中できます。
お風呂の中で使うサウナスーツ
お風呂でサウナ効果を得たいという方は、お風呂対応の専用サウナスーツを購入しましょう。ポリエチレン製の袋にすっぽりと覆われるようなデザインで、首と手首の部分はゴムで密着しています。
お風呂で使うタイプのサウナスーツは素材が薄くデリケートですので、着脱の際は注意が必要です。
安心でおしゃれなadidasのサウナスーツ
丈夫でデザイン性の高いサウナスーツを選びたいという方におすすめなのが、adidasのサウナスーツです。スポーツメーカーの商品なので耐久性もあり、満足度が高いです。首元と足首は紐でサイズ調整ができるので、よりサウナ効果を高められます。
プロボクサーも使っているサウナスーツ
ボクシングの名門、協栄ジム所属の高野選手が愛用しているサウナスーツです。試合前の減量では水分を抜いて体を絞るボクサー御用達のウェアですので、汗をたくさんかけるようになっています。
手首はゴム製でなくマジックテープで締めるタイプですので、しっかりと密着させられます。ポケットがファスナー式なので携帯や鍵を落とす心配もありません。
サウナダイエットの口コミ・体験談・実践者の声
サウナダイエットを実践している方の口コミをまとめてみました。
久しぶりのジムで汗かいてスッキリ✨もっとスッキリしたくて終わって地元のお風呂湯楽の里に✨ちょうど雨が止んで良い風が吹いて気持ちよかった😊サウナ&水風呂も最高にリフレッシュ‼️
— ⭐️よっしー⭐️ (@danceminnielove) July 27, 2019
サウナ気持ちいいなあ!!!
普段汗かけないからサウナでかく汗はスッキリする( ˘ω˘ ) スヤァ…
よく眠れる— ぢーりん🐼 (@____KanakoChan) June 19, 2019
筋トレしまくって肌荒れしたって人見かけるけど、プロテインは多く摂取すると便秘気味になるのでヤクルトやその他発酵食品で胃腸整えながらやるのは常識なんだけどな。ちゃんとやれば、筋トレ+有酸素+サウナで毎回肌リセットされてツルツルになるし、どんなエステより効きます。
— 限界OL👩 (@LIMITED_ol) April 23, 2019
運動とセットで効果抜群
サウナは脂肪を燃えやすくする褐色脂肪細胞を活性化させます。活性化した脂肪細胞を運動で刺激することで、運動による脂肪燃焼効果が高まります。運動で溜まった疲労は、サウナに入ることで回復しやすくなるため、フィットネスクラブにサウナが併設してあるところも多いです。
サウナが併設されていなくても、わざわざサウナを追加する方もいるようです。
汗をかくことで体がすっきり
汗を大量にかくことで爽快感を感じる方も多いです。サウナ習慣を継続していると、ミネラルや塩分を多く含んだベタベタとした汗ではなく、サラサラとした汗をかくようになります。ベタつく汗は体にまとわりついて不快ですが、サラサラの汗は逆にすっきりします。
疲労回復効果のおかげで翌日も爽快感を感じることができるでしょう。
肌がツルツルになる
サウナは汗で毛穴の汚れが落ちるので、入った後すぐに肌がツルツルふっくらするのを感じます。さらに新陳代謝を促進しますので、継続することで肌のターンオーバーも活発化します。ダイエット効果よりも美肌効果を求めて、サウナを続ける方も多いようです。
よく眠れるようになる
サウナに入るとぐっすり眠れると感じる方が多いです。これはサウナに自律神経を整える効果と、疲労感を調節する効果があるためです。元気な時には程よい疲労感を与え、疲れが溜まっている時には疲労感を軽減してくれます。
寝付きが良くなるだけでなく、質の良い睡眠へ導いてくれますので、翌朝はいつも以上にすっきりすることでしょう。
サウナダイエットに成功した芸能人は?
サウナは食事や運動と組み合わせることでダイエット効果がアップします。サウナにはリフレッシュ効果もありますので、仕事やトレーニングの疲れを取るために女性芸能人も多く活用しています。その中の1人が女優の仲里依紗さんです。
仲里依紗さんは数年前からサウナ好きだという旨の発言をテレビでしています。2011年10月のヒルナンデスや2017年12月のアナザースカイで、サウナ習慣について語っていました。現在1児の母である仲里依紗さんは、出産後もサウナ習慣を続けているようです。
スーパー銭湯自体が好きで、家族で各地のスーパー銭湯に足を運んでいると話していました。一般の方に混じってサウナに入り、水風呂とセットで満喫しているという仲里依紗さんに、親近感を覚えた方も多いでしょう。
仲里依紗さんは体型維持のためにサウナだけではなく、定期的なトレーニングも行なっています。サウナはトレーニングの疲れを癒す効果もありますので、同時進行で実践することで相乗効果を期待できます。仲里依紗さんの女性らしく魅力的な体型は、トレーニングとサウナに支えられているのでしょう。
サウナダイエットおすすめブログ
サウナダイエットのモチベーションを上げるためにおすすめのブログが、サウナ女子さんの書く『サウナ女子の世界』です。「サウナって本当に体にいいの?」「サウナは好きだけど水風呂の良さが分からない」という方は、サウナダイエットを行う前に見ると「さっそくサウナに入りたい!」という気持ちになれます。
サウナ女子さんは都内在住の社会人大学院生で、サウナの素晴らしさを発信しているブロガーです。以前から温浴が好きで毎週温泉に行く習慣があったサウナ女子さん。友人にサウナ漫画『サ道』を勧められて読んでから、水風呂に入るようになりサウナの魅力にハマってしまったようです。
世間一般では、まだまだサウナは男性のものというイメージがあります。サウナ女子さんは女性サウナー(サウナに通う人)を増やすべく、ブログやツイッターでサウナの情報を伝えています。サウナのことを知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
サウナ女子さんのブログはコチラ
まとめ
いかがでしたか?サウナはただ汗をかくだけでダイエット効果はないといわれがちです。確かにサウナに普通に入っただけでは、脂肪が減ることはありません。しかし効果的な入り方を継続することで、痩せやすい体質に変えていくことはできます。
サウナダイエットは食事管理や運動と組み合わせることで、相乗効果が期待できます。日常生活に上手く取り入れて、健康的にダイエットを成功させましょう。
参考になったと思われましたら、ぜひシェアをお願いします。