カレーには糖質の多い野菜を入れることが多く、ダイエットには不向きだと思われがちではないでしょうか？
しかし別の観点から見ると、カレーにはさまざまな辛味のあるスパイスが入っているために、体が温まり代謝が良くなるという点においては効果的なのです。汗をかいて体内の老廃物を効率的に体外に排出することは、とても健康的なダイエット方法ですよね。
この記事ではカレーダイエットにおけるカレーの効能・カレーの食べ方・注意点などを、分かりやすく詳しく解説していきます。
目次
カレーダイエットはどんなダイエット？
カレーダイエットとは、お皿1杯のカレーを毎朝食べるというダイエット方法です。カレーにはメーカーにも依りますがさまざまな香辛料が含有しており、以下のような性質が期待されています。
カレーの黄色みを出す色素で、カレーのご飯にも使われる。
カプサイシンという体を温めて発汗する作用がある。
熱を加えることで脂肪を燃焼させ、血流を良くする。
脂肪燃焼や消化機能を増進させる。
血流を良くして体の隅々まで温める。
このようにして、カレーに含まれる多くのスパイスは血流を良くして体を温め、脂肪燃焼・発汗作用を期待できる点がポイントでしょう。野菜に糖質が含まれていることから、カレーに合わせるご飯は少なくすると糖質（炭水化物）量が調節できるわけです。
カレーダイエットの効果って何？
では、具体的にカレーにはどのようなダイエット効果があるのでしょうか？香辛料の性質とも照らし合わせながら、解説していきます。
ダイエットしやすい体質へ次第に変わってくる
カレーに含まれる多くの香辛料によって、発汗・新陳代謝といった、体外に排出する機能が高まるために、次第に痩せ体質へと変わっていくのです。食べた分のエネルギーが、適度な運動によって消費されると捉えるのが正しいでしょう。
老廃物を効率良く排出し美肌を保つ
新陳代謝が活発になることは、体の内部にある臓器も活発に働くこととなります。消化に携わる胃腸を始め、負担をかけずに体外へ老廃物を排出するようになるわけです。そのため、便秘を防ぎ、体外に老廃物が残らない状態を保つことで、肌に出るできものも減少傾向となります。
基礎代謝が増えるので生活習慣病の予防に繋がる
基礎代謝とは、人がなにもしていない時に消費するカロリーを指し、脂肪よりも筋肉の方が一般的に高いと言われています。そのため、適度なトレーニングもして筋肉量を増やすことで、基礎代謝量があがり、肥満・高血圧・糖尿病といった生活習慣病を防ぐことができるのでしょう。
カレーダイエットのやり方・方法は？
カレーを食べることは理解できましたが、具体的にどのような法則でカレーを食べるとダイエットに繋がるというのでしょうか？実は食べ方を間違えてしまうと、逆に太ってしまうリスクもあるのです。
脂肪燃焼に活発な香辛料を積極的に加える。
カレーのダイエット効果の1つとしては、香辛料により代謝を高めて、老廃物を体外に排出させることです。そのため、香辛料は少なめ、野菜がたくさんのカレースープなどを作ってしまうと逆効果になるわけです。特に、クミン・ターメリックは脂肪燃焼効果が強いので、忘れないようにしましょう。
糖質が少なめの野菜を中心に栄養をとる。
糖質が多い野菜の中には、じゃがいも・さつまいも・にんじん・コーン・いんげんなどが挙げられます。一方、糖質量が少ない野菜と言えば、葉物野菜・オクラ・ブロッコリー・もやしが代表でしょう。糖質が少ない野菜は、逆に水分の多い野菜が多く、足の早いものが多いので気を付けて下さい。
炭水化物の量は少なめにする。
どう頑張っても糖質が多い野菜が若干混ざったレシピに仕上がるため、他に糖質の心配をしないように炭水化物（ごはん）を少なめに設定してください。稀にごはんを全く食べない方がいますが、炭水化物は貴重な食物繊維の摂取も可能なため、ゼロにするのは控えるようにしてください。
具材の組み合わせによってどのくらい効果が違うの？
野菜には、糖質が高くエネルギーになるものと、糖質が低い野菜があります。カレーダイエットの場合は、なるべく糖質を減らした野菜の組み合わせが望ましいでしょう。
なすと合挽肉のトマトカレー
比較的糖質が低い野菜を組み合わせ、彩りを考えると、茄子・黄パプリカ・ブロッコリー（カリフラワー）、トマトが挙げられます。合挽肉も極度に脂質を摂りたくないため、鶏か豚にしましょう。
にんじん・じゃがいも・かぼちゃのクリーミーカレー
にんじん・じゃがいも・かぼちゃ、これらは全て糖質が高い野菜です。乳製品には糖質は多くないですが、脂質はやや多めです。冬に体温まるカレーとは言え、ダイエット向きとはいえないわけです。
どうしてもじゃがいもを食べたい時は？
ポテトやじゃがいもが好きでどうしても入れたい場合には、他の食材で工夫しましょう。ここで登場するのが豆腐！キッチンペーパーでくるんで電子レンジで加熱してから使えば、植物性たんぱく質が摂取できて栄養価が高いのです。他にもパプリカ・小松菜などの葉物の活用もおすすめです。
カレーのブランドによってダイエット効果は変わるの？
市販のカレーのブランドによっても、何を売りにしているのかでダイエット効果は変わってきます。カロリーや成分表を比較しながら、ダイエットに効果的なカレーを探してみましょう。
バーモントカレー（中辛）
およそ1皿当たり105kcal
【カレーの味わいに関係ある原材料】
食用油脂、砂糖、食塩、カレーパウダー、砂糖粉乳加工品、はちみつ、チーズ加工品、玉ねぎエキス、ローストオニオンパウダー、トマトパウダー、オニオンパウダー、ポークエキス、バナナペースト、ココア、ごまペースト、トマト調味料、りんごペースト、香辛料、醤油加工品、ガーリックパウダー、ローストガーリックパウダー、チーズ、トマトエキスなど
はちみつ、りんご、バナナ、ココアなどを含む甘みのあるカレーであり、お子様向き。代謝を良くするかまでは疑問が残ります。
ジャワカレー（中辛）
およそ1皿当たり125kcal
【カレーの味わいに関係ある原材料】
食用油脂、食塩、カレーパウダー、砂糖、ローストオニオンパウダー、ソテーカレーペースト、ガーリックパウダー、玉ねぎ加工品、ブドウ糖、チーズ加工品、ごまペースト、玉ねぎエキス、粉乳小麦粉ルー、オニオンパウダー、チキンエキス、ポークエキス、ローストガーリックパウダー、ガーリックエキス、チーズ、ココナッツパウダーなど
カレーに関する香辛料・玉ねぎ・ガーリックが多く、さっぱりとした豪快な辛さが目立ちます。
ゴールデンカレー（中辛）
およそ1皿分に対して87kcal
【カレーの味わいに関係ある原材料】
パーム油・なたね油油脂、砂糖、食塩、カレー粉、でん粉、香辛料、焙煎香辛料、ハーブオイル、ソースパウダー
合計35種類のスパイスとハーブが調合されており、香り・辛さが口の中にじわじわ広がるのがクセになります。牛由来（動物性油脂）不使用で植物油脂（大豆など）を使っているのも特徴です。
こくまろカレー（中辛）
およそ1皿に対して98kcal
【カレーの味わいに関係ある原材料】
食用油脂（牛脂豚油混合油、パーム油）、食塩、カレーパウダー、砂糖、ソテーカレーペースト、オニオンパウダー、玉ねぎ加工品、ごまペースト、香辛料、脱脂大豆、濃縮生クリーム、香味野菜風味パウダー、チーズパウダー、ぶどう糖、ローストガーリックパウダーなど
カレーなのでもちろん辛身はありますが、玉ねぎの甘み・チーズのまろやかさを加えて、お子さまや辛いものが苦手な方でも食べやすくなっています。
4つの中でダイエット向きなのは？
他のカレーを挙げてもそうですが、スパイスが豊富に加えられていて、辛くて食べると汗が出そうなカレーがおすすめでしょう。この4つでいえば、ジャワカレー（中辛）、ゴールデンカレー（中辛）が理想的です。また、他のカレーにも香辛料を追加で加えることで、ダイエット向きのアレンジレシピにもなりうるわけです。
カレーダイエットの注意点とデメリット
どんなダイエット方法にもデメリットはあるもの！カレーダイエットに関しては、どのような点に注意して取り組むべきなのでしょうか？
炭水化物の量を調整する
カレーのお供と言えば、ふかふかごはんですよね。カレーが辛いために、糖質が豊富なごはんと組み合わせて食べると特に美味しいのです。しかし、糖質の摂り過ぎは体内に脂肪が蓄積する原因を作りだしてしまうため、ごはんは少なめに設定するよう心がけましょう。
糖質の少ない野菜を選択して調理する
糖質の多い野菜と糖質の多い野菜に分けると、代表的なものでは以下のように挙げられます。
にんじん、じゃがいも、かぼちゃ、コーン、果物（バナナ、いちご、りんご）、ソラ豆など
大豆製品（豆腐・納豆）、オクラ、カリフラワー、キャベツ、トマト、葉物、きのこ、茄子など
この中で全て厳守してしまうとストレスも溜まりますから、可能な範囲で、糖質が少ない野菜を使うように意識してみてください。慣れてきたら少しずつ量を増やすのが望ましいでしょう。
人の体質によっては有酸素運動を併用するべき
普段の生活である程度運動量がある場合には、カレーでエネルギー摂取した場合でも日常生活で消費され、痩せ傾向にあるでしょう。しかし、デスクワーク中心でほとんど動かない生活の方の場合は、30分の散歩でも良いので酸素を積極的に取り入れた運動を取り入れてください。
また、何もしていない時に消費される「基礎代謝量」については、筋肉量を増やすことで増加します。筋トレは毎日の義務はなく、週に2～3回程度で良いため、余裕がある方は試してみましょう。
カレーダイエットのブログ・口コミ・体験談
では実際にカレーダイエットをした方のSNSを覗いてみましょう。ご自宅だけでなく、外食などからも低糖質カレーを食べるチャンスがあるというのです。
きのこたっぷりカレーで低糖質
インドカレーダイエット（油少なめキノコたっぷりのカレー）は割と効く。極端にしないならご飯も食べて良いし。カレールーじゃなくてスパイスのみでも食欲そそるし満足感もある。 pic.twitter.com/42EaPt9VYN
— 大刀・ザ・ヒュージザンバー (@DAIGATANA) 2019年1月23日
きのこたっぷり、他にもブロッコリーやトマトなど低糖質な野菜が多く、お子さまランチのごはんぐらいなら食べても大丈夫そうですね。勿論、カレーを少し減らしてご飯の比率を増やし、バランス良く無理なく継続していくことが理想的でしょう。
香辛料を漏れなく使用した究極のダイエットカレー
カレーダイエット始めました。
野菜は、玉ねぎ、人参、セロリ、豆、シメジ、小松菜、トマト。
スパイスは、ターメリック、クミン、カイエンペッパー、ローリエ。
ガラムマサラはシナモン、カルダモン、クローブ。
娘はコムタンクッパ。 pic.twitter.com/7LDl37WVvk— あけびーの (@akebitter) 2018年12月8日
ターメリックやクミンと代謝が活発になる香辛料と共に、糖質が少ない大豆・小松菜・トマトを加えて彩り良くなりましたね。にんじんは若干糖質がありますが、この程度入れるなら大丈夫でしょう。
ターメリックライスに汗が出るほど辛いカレー
カレーダイエットしにきました（ここのカレー見た目の50倍汗出る pic.twitter.com/tyDOQiJV3u
— 🍎かわいいアカウント🍎 (@kanzakigorou) 2019年1月5日
まずはターメリックライス、スポーツ後のように激しい汗が出るようです。インド料理専門店だと本場の辛さが体感できるので、胃腸に自信がある人のみ食べてみてください。
シンプルカレーと豆サラダのセットも見栄え良し！
ご褒美♪
ご褒美♪
久しぶりに、しょこらカレー。ダイエット1ヶ月頑張ったからね～
＼(^o^)／また今日から継続します。
31日目 体脂肪率22.3%
体重前日比 -100g60日目が楽しみです。#ダイエット#31日目#カレー pic.twitter.com/SLE4yt7bcA
— NSたいよう@XJたいよう✋✨ (@taiyoudaidougei) 2019年5月9日
カレーにも豆が入っていますが、至ってシンプル。豆サラダの彩りの良さが、バランス良く食欲をそそります。やはりダイエット中でも、美味しいと感じて食べたいですよね。
カレーダイエットのおすすめブログ記事は？
カレーを食べると「太る」は幻想。スパイスから作るカレーはダイエットの味方だ
カレーと言えばインド！インドの人は全員太っているでしょうか？いえ、そんなことはありませんよね。スパイス・野菜・肉・米それぞれにこだわって手作りすれば、ダイエットには強い味方だというのです。その内容が、おすすめの商品も合わせて紹介されています。
ブログ記事はコチラ
印度カリー子のブログ
日本のお米よりインドで収穫されるインディカ米は太りにくく、ブログの著者自身も、さまざまなスパイスを学んだそうです。インドカレーは玉ねぎとトマトがベースで、自宅で作れば油や小麦粉を大量に入れることは少なく、ヘルシーに仕上がるというのです。
ブログ記事はコチラ
カレーダイエットおすすめのアレンジレシピ5選！
では具体的にダイエット目的でカレーを食べる場合の、美味しいアレンジレシピを厳選していきます。この5種類のローテーションでも、数週間食を楽しめること間違いなしですよ。
おすすめのカレーダイエット1.きのことトマトのドライカレー風
フライパンに軽く油をしき、みじん切りにした玉ねぎを飴色になるまでよく炒めます。続いて合挽肉（脂質を気にするなら鶏肉）をほぐしながら炒め、エリンギ・しめじ・まいたけなどのきのこも加えます。トマトピューレで酸味を加え、火を止めてからカレーのルーを溶かして完成です。
おすすめのカレーダイエット2.豆腐入り彩りカレー
豆腐は適当な大きさにカットして軽く湯がき、キッチンペーパーとザルで水分を切ります。玉ねぎを透明になるまで炒め、パプリカ・ピーマン・きのこも加え野菜が浸るだけの水分を加えます。脂身が少ないお肉・豆腐も加え、沸騰させてから蓋をして煮込み、火を止めてルーを溶かします。
おすすめのカレーダイエット3.ルーなしで作るカロリーオフカレー
市販のルーは味が濃く調節が難しいため、ルーに入っている香辛料を思いきって購入してみてください。クミン・コリアンダー・ターメリック・顆粒コンソメ・ケチャップ・ソースで煮込みます。具は噛むことを意識して鶏の軟骨を使っていますが、きのこ類・玉ねぎなど低糖質の野菜と合わせましょう。
おすすめのカレーダイエット4.ブロッコリーやパプリカのカレー浸し
ブロッコリー（緑色）・パプリカ（赤色・黄色）・にんじん（オレンジ色）の野菜に火を通し、油を使わずにヘルシーに食べることができます。味付けは料理酒・和風だし・カレー粉・醤油・みりんでつけますが。ターメリックやコリアンダーをプラスすると、よりダイエットに効果的です。
おすすめのカレーダイエット5.油なし・グルテンフリーで子供も安心カレー
合挽肉・玉ねぎ・細かく切った生姜をほぐしながら炒め、玉ねぎに火が通ったらトマトピューレ・茄子を加えます。カレー粉と共に、ターメリック・コリアンダーなどのスパイスも加え、コンソメ・ウスターソース、さらに水溶き片栗粉でとろみをつけたら完成です。
カレーダイエットを実践した芸能人は？
実際にカレーダイエットに取り組み成功した芸能人としては、フォーリン・ラブのバービーさんが有名なのではないでしょうか？約10年間の長期戦になりましたが、さまざまなダイエット法を取り入れ、なかでもカレーダイエットでは効率的に痩せられたそうです。
バービーさん
人生でのマックス体重は78kg前後とのことですが、今は63kg前後で、10年間に15kgの減量に成功したというのです。ダイエット前の78kgの時は、肌もボロボロ・顔が脂肪で浮腫んでいて不健康なイメージがありました。しかし、63kgになるとくびれも覗かせるようになり、とても楽しそうな充実した表情でinstagramにも掲載されていました。
まとめ
カレーは野菜も肉もバランス良く食べられる上、一人暮らしの人でも作り置きしておくととても便利なおかずだといえます。ダイエットのことを考えるとただ食べるだけでは駄目ですが、炭水化物（糖質）をやや減らした食生活を心がけることが大切になってきます。
肉は脂身が少ないもの（脂質）・野菜は糖質量が少ないものを選択して、カレー粉に代謝を良くするコリアンダー・シナモンなどをプラスして入れると新陳代謝が活発になるわけです。
この記事を読んでカレーダイエットのメリット・デメリットをそれぞれ理解できたでしょうか？
注意点については、周囲にも注意換気し、メリットは友人全員でシェアしていただけると幸いです。
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